理事会からメッセージ
2013/08/03
 
第4回 成長するコミュニティ・成長する個人

新生会・創立56周年
 2013年7月30日、新生会は創立56周年を迎えました。新生会では毎年、記念式典において、勤続年数5年から10年、15年、20年、25年、30年まで、5年ごとに表彰を行っています。今年は、正職員 5年―9人、10年―10人、15年―4人、20年―7人、25年―7人、30年―2人。パート 5年―2人、10年―5人でした。
今年は全員で表彰者は46人でした。今年は多い方ですが、毎年30人以上は必ずいます。ですから勤続30年の人は、在職期間中、6回の表彰を受けています。表彰の意味は、受賞者の誠実な職務の遂行と共に人間としても成長していることに対する新生会からの感謝と激励です。

成長するコミュニティ
 私は新生会の理事長という社会的使命を受けることになった時、「成長するコミュニティ」を目標に置くことにしました。「成長するコミュニティ」で在り続けるためには、土台に魂が埋め込まれ、中核に命を内包していることがとても大切だと思います。また神のみ声に聴きながら生き生きと活動するコミュニティでありたいということです。それには「Vision」を持つことです。新約聖書・使徒行伝に「若者は幻を見、老人は夢を見る」という聖句があります。英語では「Your young men will see visions, your old men will dream dreams」と表現されています。若者が見るのは「幻」(visions)です。新生会には、一貫している「The
Vision」と日々新しく生まれ変わる「visions」があります。

成長する個人
 地位や収入に慢心せず、一人の人間として人格的に成長して行くことは、実存的に最も大切なことです。成長するコミュニティが魂を埋め込み、「visions」を持ったコミュニティであるように、個人においても自分なりの「visions」をもつことが成長につながるのではないでしょうか。しかし、経済至上主義、すなわち数字によって全てが評価されている現代社会では、人々から精神言語(魂の言葉)が著しく失われております。人々の価値観は数字に汚染されてしまって、精神的(霊的)価値観としての「visions」を育む心の自由も失われてきています。
 コミュニティがどんな素晴らしい「visions」を持っていても、コミュニティメンバーが自分としての「visions」を持たない限り、「visions」の共有もなく、コミュニティとしての成長もありません。
 私は一人の人間として成長して行くということは、「遥か彼方を凝視め続けること」だと思います。遥か彼方に何を見るのか、それはあなた次第です。しかし自分の魂が遥か彼方を見失わない限り、人間は成長を続けるのです。