理事会からメッセージ
2013/05/02
 
第2回 美しく創造的に生き生きと年を重ねるために
*一人暮らしに不安を感じ始めたとき
人は一人あるいは夫婦だけの生活に不安を感じるようになったとき、安心して暮らせる高齢者ホームへの入居を考えるようになります。住み慣れた自宅から新居に引っ越すことは、想像以上に大変なことだと思います。不安を抱えながら億劫に甘んじている内に引っ越しのチャンスを失って‐‐‐‐ということも起こりえます。
最期まで人間として誇りを持って自分らしく人生を全うするためには、不安を感じ始めたときがギアチェンジのとき、行動を起こすときだと思います。そのとき、どの様な高齢者ホームを選ぶのか、それはその方の健康や経済力において異なってきます。
新生会の特徴は、健康と経済力に応じた様々なタイプの高齢者ホームが整備されていることです。今回は有料ケアホーム「新生の園」[1988年開園]と有料マチュアホーム「穏和の園」とアニマルコンパニオンホーム「桜の園」[共に1997年開園]をアッピールさせていただきたいと思います。

*有料ケアホーム「新生の園」
新生の園は「芸術の生活化」「ケアの芸術化」そして「プライバシーとコミュニケーションの調和」を理念として設立されました。具体的には芸術的な建築住環境に囲まれて、一人一人の状況に配慮したケアを実践することを目標におきました。安心して暮らせる個室と豊かな人間関係を創出するためにコモンスペースは変化に富んでいます。

*有料マチュアホーム「穏和の園」アニマルコンパニオンホーム「桜の園」
「新生の園」を開園したとき、長年一緒に暮らしてきた猫を手放して、新生の園にご入居なさったご夫婦がいらっしゃいました。奥様はその猫(はん)のこと忘れられず、何度も横浜まで「はん」を探しに行きました。そこで穏和の園を建設するときに、先代理事長・原正男の強い希望で、ペットと一緒に暮らせるアニマルコンパニオンホーム「桜の園」を併設したのです。穏和の園は新生の園の理念をさらにグレードアップし、住環境においてもケア環境においてもさらなる進化を図りました。

*健康型と介護型の高齢者ホーム
新生会には健康型の高年者有料ホーム「梅香ハイツマリヤ館」があります。新生の園と穏和の園は、マリア館居住者の「介護が必要になっても整備された個室で暮らしたい」という強い要望に応えて設立されました。新生会には健康型と介護型の二種類のホームがあり、どちらでも選べるようになっております。

*どちらを選ぶか
それはご本人の御希望次第です。私はこう考えています。ご健康であっても多少健康に不安を感じる方で、引っ越しは1回ですませたい方の場合は、介護を必要としなくても介護型の新生の園や穏和の園を選ばれるといいと思います。心身共にお元気なヤングオールドの方は、健康型のマリヤ館で現役時代のようにアクティブな生活を選ばれる方が良いと思います。

*新生会の軽費老人ホームと特養ホーム
退職後の生活設計を十分にしたつもりでも、政治経済状況によっては、予定通りに行かない場合も起こりえます。十分な資金を用意したつもりでも有料ホームで生活を続けることが困難になったとき、軽費老人ホームや特養ホームに移転することが新生会ではできます。
軽費老人ホームは健康で自立した高齢者のためのホームです。特養ホームは介護を必要とする(介護保険法において要介護T以上)の方のためのホームです。その様な場合もあろうかと、新生会の軽費老人ホームと特養ホームの建築環境は有料老人ホーム群と同様に設備においても芸術性においても十分な配慮がなされています。

*美しく創造的に生き生きと年を重ねるために
「HALCの丘・新生会」の理念は「Human Art Life Care(人間 芸術 生命 愛)に置いています。新生会のホームに住まわれる方々が、人間として美しく創造的に(芸術)、生き生きと(生命)、年を重ねる(成長)ことができるように、一つは建築環境、もう一つは精神環境に心を配っております。
人間にはときめく心がとても大切です。ときめく心の源は愛に根ざした人間関係です。芸術的な建築住環境と愛に根ざした友人たちとの交わりが四季移り変わる自然環境と協奏曲を奏でながらお一人お一人の新生会での生活を心豊かに育んで行くことでしょう。